(足音)なになに、ここまで来て逃げるの、うそだろう。ほら、ここに座りなよ。いや、そこよりも…ぼくの膝の上がいいかい?こ~らこ~ら、そうやってあばれると、ますます疲れちゃうよ。そっか~君って耳が弱いんだね。じゃ…
だよ、冗談。ほら、マッサージしてあげる。力を抜いて。
あ~、これはひどいね。どうしてこんななるまでほっといたの?ちょっと意地悪して痛くしようかと思ったけど、今日はやめておくよ。
はい、次はこっち向いて~
君が元気でいてくれなきゃ、君をいじめられないと、ぼくは楽しくないんだ。だから、どんなことでも、ちゃん~とぼくに言うんだよ。だって君は、ぼくの恋人だろう、いじめ甲斐のある、ね。ははは、今日は泊まっていてもいいよ。いやなの?まあ、たとえ嫌でも、いやとは言わせないけどね。言葉を封じる方法はいくらでもあるし。
もう一度聞くよ、泊まってく?
やっぱり君は、素直なほうが可愛いね。よしよし。
君が元気になるまで、ぼくはずっとついてってあげるからさ。そのまま寝てていいよ、ぼくがずっと、抱きしめててあげるからね。