初対面のときから妙に懐いてきた男・剛に大学生の圭一はうんざりしていた。
野暮ったい外見で場の空気が読めない剛は、圭一に邪険にされてもにこにこ笑っているので、所属するテニスサークルの仲間にまるで圭一の犬だと陰で揶揄されるほどだ。